この記事では実際にEzRobotで業務を自動化させるためにどのような機能があるのかを紹介していきます。
今回は変数編。RPAのシナリオ作成だけでなくプログラミングを学ぶ際にも聞いたことがあるかもしれません。
変数について理解し、シナリオ作成に役立てて行きましょう。
RPAにおける変数とは
変数とは何でしょうか?
まずはイメージとして、「値を入れておく箱」と考えるといいかもしれません。
ではなぜ変数を使用するのでしょうか?
簡単な例を見ながら考えてみましょう。
以下コードをご覧ください。消費税を8%として、税込み金額の計算をし出力させています。
#消費税が8%の場合
print(100 * 1.08)
print(150 * 1.08)
print(200 * 1.08)
#出力結果
108.0
162.0
216.0
さて、消費税が10%になった場合はどうなるでしょうか。
上記コード内の1.08の部分を1つ1つを手作業で1.10へ置き換える必要が生じます。
つまり、修正は3箇所となります。
ここで消費税の変数を用意しましょう。以下のコードではtaxという変数を用意しました。
#消費税の変数
tax = 1.08
print(100 * tax)
print(150 * tax)
print(200 * tax)
#出力結果
108.0
162.0
216.0
このように消費税が変更されても、変数に代入する値を1カ所だけ変更すれば済みます。
これが変数の役割の一つといえるでしょう。
上記の例では3つですが、修正箇所が多いほど作業量は莫大になります。
その上、もし修正を手作業で行うとミスが生じてくるかもしれません。
変数を使用する考え方を身につけておくと、修正箇所を減らすことができるので自動化のシナリオ作成を進めやすくなるのです。
補足:変数の型について
変数には型があり、格納できる値の種類が決まっています。
プログラミングの言語やRPAのソフトによっては変数の宣言時に定義された型とは異なった値を格納するとエラーが発生する場合があります。
ただ、EzRobotではソフト側で変数に格納された値を判断してくれるため、型を意識して変数を宣言する必要はありません。
EzRobot(イージーロボット)での変数の使い方
さて、変数の簡単な説明をしてきました。
ここではEzRobotでの変数の使い方を簡単に説明します。
1.変数一覧から[追加]をクリック
2.変数名と変数値を入力
これで名前が「テスト」、値が「てすと」という変数が追加されました。
おわりに
どうでしょうか。この記事を読んで、少しでも変数のイメージを掴んで頂ければ幸いです。
RPAのシナリオ作成やプログラミングにおいて変数を使用しないことはほぼありません。
変数の特徴を理解して、業務の自動化やシナリオ作成をしていきましょう。