前回の投稿では、RPAの3つの提供タイプについてご紹介しました

今回は、デスクトップ型、オンプレミス型(サーバー型)、クラウド型それぞれの代表的なRPA製品を紹介していきます。

デスクトップ型RPA

『Winactor』

デスクトップ型RPAの代表格となるのが「Winactor」です。
NTTグループにより開発された純国産のRPAで、2021年1月時点で導入企業はなんと6000社以上。 国内No.1のシェア率を誇ります。 自動化機能が充実しているため、様々な業務に対応が可能です。

<価格>
1台あたりの年間利用料(保守料を含む)は標準価格90万8,000円(税抜)程度 ※WinActor実行版は標準価格24万8,000円(税抜)程度

『ロボパット』

ゴルゴ13の広告でおなじみの「ロボパット」も国内で高いシェア率を誇ります。
自動化機能がシンプルに設計されているため、プログラムなどの専門知識のない現場の担当者でも簡単に使いこなせる仕様が特長になっています。

<価格>
フル機能版:1ライセンス 120,000円/月額 実行版:1ライセンス 40,000円/月額

『EzRobot』

「ロボパット」と同様、専門知識知識が無くても簡単に使いこなせることが特徴です。 また、作成したロボットの中で汎用性の高いシナリオはユーザーサイトでレシピとして共有され、自社に活用できそうなシナリオはダウンロードしてすぐに利用することが可能です。

<価格>
フル機能版のみ:1ライセンス 50,000円/月額、2ライセンス目以降 40,000円/月額

オンプレミス型(サーバー型)のRPA

『BizRobo!』

株式会社RPAテクノロジーズが提供するRPAツールで、オンプレミス型の代表的ツールと言えます。
同時に多数のロボットを稼働させることができるため、大規模導入に向いていると言えます。 また自社サーバーの環境に合わせたセキュリティ設定も行えます。

<価格>
ロボット実行数無制限のBizRobo! Basic:年額720万円
同時稼働ロボット1台のBizRobo! Lite:年額120万円
同時稼働ロボット2台のBizRobo! Lite+:年額180万円

『UiPath Orchestrator』

アメリカ発のRPAで、デスクトップ型の「UiPath」をサーバー型として使用できるのが「UiPath Orchestrator」になります。
拡張性が高く、サーバーからの管理機能など、高機能なツールを後から追加することができ、導入後の発展にスムーズに適応することができます。

<価格>
「UiPath Studio」(開発が可能):約60万円/年額
「UiPath Robot」(実行のみ対応可能):約75万円/年額
「UiPath Orchestrator」(管理統制が可能):約250万円/年額

クラウド型RPA

『BizteX cobit』

クラウドの代表格として挙げられるのはBizteX株式会社が提供する「BizteX cobit」です。
日本で最初に提供されたクラウド型RPAになります。 Webブラウザ経由での使用のため、Macからでも利用できます。

<価格>
1アカウント:約10万円/月額
※利用料に応じ課金される仕組み

『batton』

株式会社battonが提供するRPA「batton」 人工知能搭載型RPAとしてシェア拡大中です。また、AI-OCRといった手書き文字を認識できる機能も搭載。

<価格>
98,000円~/月額

誰がどう使うかが重要!

ここまで、分類別にそれぞれの製品の特徴を見てきました。

オンプレミス型のRPAに比べ、デスクトップ型やクラウド型のRPAは専門知識が無くても扱える上に、比較的安価なため、中小企業向きと言えるでしょう。 一方で大量の定型業務があるなど、規模によってはオンプレミス型が効果を発揮します。  

導入の前にまず、RPAの対象業務を洗い出し、誰が使うかを決めておくと導入後の活用がスムーズになり、より大きな効果を発揮することでしょう。