こんにちは。
RPA事業部です。
久しぶりのコラム更新です!
今回はRPAソフトEzRobotを活用して、Googleマップから企業情報を取得する自動化ツールを作成しましたので、その内容を簡単に紹介したいと思います。
RPAって具体的にどんなことができるの?どんな業務に役立てることができるの?など、活用のイメージがいまいち掴めない方へ少しでも参考になれば幸いです。
他にもいくつか自動化コラムを作成していますので、良かったら見て下さい!
【Python】YahooショッピングAPIを使用して、カテゴリ別の売り上げランキング取得作業を自動化してみた
RPAツールのEzRobotでロボット作成してみた リクナビNEXTの新規求人情報を取得
では、紹介していきます。
やりたいこと
最初にやりたいこと(作業のゴール)を紹介します。
やりたいこと①:Googleマップにて、地域と業種で検索を行い、ヒットした場所の下記情報を取得したい。
- 企業名
- 住所
- サイトのURL
- 電話番号
- 最初から2番目までの画像のURL
やりたいこと②:取得した内容をリストで保存したい。
フォルダ構成
以下はフォルダ構成になります。
今回の自動化にあたり、必要なフォルダやファイルが格納されています。
.
┗ImageRecognitionFiles
┗html
┗検索結果リスト
┗結果ファイル
┗ロボファイル.ezr
┗作業指示書.xlsm
・ImageRecognitionFilesフォルダ→EzRobotでクリックさせたい画像の保存先(EzRobotにて任意の画像認識の処理を追加すると、自動生成されます)
・htmlフォルダ→作業3で取得したhtmlソースの保存先
・検索結果リスト→検索結果で表示された各場所のURLのリストの保存先
・結果ファイル→取得した情報のリストの保存先
・ロボファイル.ezr→作業手順をRPA(EzRobot)に落とし込んだロボットファイル
・作業指示書.xlsm→検索したい地域、業種を指定するためのエクセルファイル
作業手順
次に実際にRPAに行わせている作業手順になります。
今回のやりたいことを満たすために、他の手順もあるかもしれませんが、今回は下記のような手順にしました。
RPAが実際に稼働している際の動画も用意してありますので、そちらも良かったらご視聴ください!
1.検索したい条件を指定する
2.作業1で指定した条件をもとに、Googleマップで検索を行う
3.一番最後の検索結果がでるまで検索結果の更新を繰り返す
4.全ての検索結果が表示された状態でのhtmlソースを取得し、各場所のURLリストを作成する
5.作業4で作成した各場所のURLのリストファイルを開く
6.上から順にURLを取得し、Google Chromeで開く
7.移動先のページで各欲しい情報を取得する
8.取得した情報を結果ファイルへ出力する
9.作業6 ~ 作業8を全て検索結果のURLで行う
各作業について
作業手順の1~9について簡単に紹介していきます。
1.検索したい条件を指定する
こちらはRPAを稼働させる前に手で行う作業になります。
指定されたフォーマットへ作成したいリストの地域・業種(キーワード)を指定していきます。
2.作業1で指定した条件をもとに、Googleマップで検索を行う
ここからRPAの自動作業になります。
RPAはGoogleマップを開き、指定された地域 → 業種の順番で検索していきます。
最初に地域を絞ることで、検索範囲を限定しています。
3.一番最後の検索結果がでるまで検索結果の更新を繰り返す
指定された地域で一通りの検索結果を表示されるように、検索結果の一番下(下記の画像が表示される)までスクロールするようにしています。
この作業をすることにより、指定された地域・業種に一致する場所のURLがHTMLソースに反映されるようになります。
この作業をしない場合は、最初に表示されるの20件ほどの検索結果しか得られない場合があります。
4.全ての検索結果が表示された状態でのHTMLソースを取得し、各場所のURLリストを作成する
この作業では検索結果で表示された各場所のURLをHTMLソースから抽出しています。
URLを抽出し、リストとして出力する処理はExcelマクロで行っています。
EzRobotでは正規表現で一致した文字列を抽出する機能が無いため、ここの作業はExcelマクロで行いました。
作業5 ~ 6について
作業内容の通りのため、割愛します。
7.移動先のページで各欲しい情報を取得する
URLを開くと該当する場所の情報が表示されます。
そこから欲しい情報を取得していきます。
取得する方法はいくつかあると思いますが、今回はマウス操作を自動化することで取得しています。
アイコンまでカーソルを移動、コピーマークが表示されたら、それをクリックすることで情報を取得できます。
同じ作業を欲しい情報に対して一通り行います。
画像は弊社のものを使用しています。
場所の写真に関して、少しスクロールしていくと下記のような画像が表示されます。この画像が表示されるまで、スクロールを行い、すべての写真をクリックさせます。
画像が表示した後、EzRobotの「現在表示されているサイトのURLを取得する機能」を使用して、画像URLを取得します。
8.取得した情報を結果ファイルへ出力する
こちらも作業内容通りです。
作業7で取得した情報を用意した結果ファイルへしていきます。
以上になります。
結果
「東京都中央区」の「図書館」で検索した所、次のような結果になりました。120件ほどのデータを1時間半ほどで取得できました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はRPA(EzRobot)とGoogleマップを活用して、リストを作成してみました。
EzRobotは 直観的な操作が可能なRPAソフトの中であるため、作業手順を明確にすれば、作業マニュアルを作成する感覚で自動化の処理を作成することができます。
弊社では、EzRobotの導入サポートやEzRobotやExcel VBAなどを活用した業務自動化支援を行っております。
EzRobotや業務自動化・効率化に関しての無料相談はオンラインや電話などで承っておりますので、お気軽にご利用下さい。
では、また次回のコラムでお会いしましょう!